ロシア語

ロシアは昨今非常に高い注目を集めていますが、ロシア語に興味があるという人は少ないように思われます。事実、ロシア語は第二外国語の選択肢としてはマイナーです。しかし、ロシア語には多くの魅力があります。ここでは主に

・講師が少ない

・今まで使ったことのない文字が使える

・音読がしやすい

という話をします。それではロシア語の紹介へといきましょう。

 

まず、一般的な学生から見た講義としてのロシア語の最大の魅力は、講師の方が文法演習それぞれ一人ずつしかいないので、多くのメジャー言語選択者が悩まされる講師による評価の違いに悩まされることがありません(マイナー言語はみなそうですが)。そして、まともに出席をしていれば単位が来ないことはまずありません。

 

講義の雰囲気は、文法はごく一般的な第二外国語の講義だと思います。日本人の先生が担当で、文法について解説を聞いたり、発音の練習をしたり、ロシアについての話を聞いたりします。演習は慣れないと少し厳しいと感じるかもしれません。ロシア人の先生は発音や文法に間違いがあると容赦なくやり直しを求めます。先生はほとんどロシア語しか使わないので、何が間違いなのかもわからずあたふたする学生はたまに見かけます。授業の前に予習はしたほうがいいでしょう。

 

しかし、恐れることはありません。ロシア語は確かに難しい言語ですが、文法の授業とともに教科書を順に追っていけば少しずつ理解できるようになります。まず、ロシア語の講義はキリル文字を学ぶことから始まります。ロシア語は発音が規則的で、基本は文字の通りに読めばよいので、文字を勉強すれば大体のロシア語の文章を音読することができます。これは第二外国語を勉強するうえで大きなメリットです。例えばロシアに旅行に行ったとき、文法などは忘れてしまっていても、地名を読んだり簡単な挨拶をしたりするくらいはガイドブック片手にできるということです。ボート部にもかつて「部でニュージーランド遠征に行ったとき、招待されていたサンクトペテルブルク大学の人に片言のロシア語で話しかけたら良い反応をくれた」という人がいました。また、音読は言語学習の基本なので、読むのが容易いことはシンプルに大きなアドバンテージです。

 

次にロシア語の文法について軽く触れましょう。ロシア語はヨーロッパの言語の例に漏れず性が存在しますが、ロシア語の特徴としては中性名詞が存在することでしょうか。ロシア語の性は語末で判定できるので暗記の必要はありません。他の特徴としては軟音と硬音の区別があること、名詞に格が存在することなどが挙げられます。特に格はロシア語を難しくしている要因と言えます。それぞれの名詞は6個の格を持っていて、格によって文中でその名詞が何の役割を果たしているかを示すのです。このおかげでロシア語は語順を柔軟に変えることができます。日本語でいうところの助詞のようなものかもしれません。一年間の講義の終盤で移動の動詞について教わりますが、そこではロシア語と格の奥深さを知ることができるでしょう。(ロシア語には移動を表す動詞が非常にたくさんあって使い分けられています。詳しくは講義を聞いてください。)

 

スラヴ語がどんなものか気になる人、дを文字として認識したい人、宇宙飛行士になりたい人、第二外国語はロシア語を選択してみてはいかがでしょうか? 

ところで、今ロシアは世界の敵のような扱いになっています。しかし、ロシア語はロシアだけのものではありません。ウクライナを含む周辺国にもロシア語話者は多数暮らしています。言語は国を隔てる壁などではないのです。また、ロシア語担当の先生や上の話に出てきた先輩は、ロシア人はフレンドリーな人が多いと口を合わせて言います。ロシア国民は世界の敵などではないということでしょう。相互理解のためにロシア語を学ぶ、というのもありなのかもしれません。